翻訳屋佐吉の生活と意見関東を離れ、北陸に古民家を購入したとある翻訳屋の田舎暮らし事始めと日々のつれづれ。 

この記事に含まれるタグ :
修羅場  悪文  参拝  栃木  自分語り  

スポンサーサイト

--/--/--[--]《 スポンサー広告 》
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

http://countrytranslator.blog.fc2.com/?overture" target="_new edit

--/--/-- --:-- | Comment (-) | Site Map | Home | Page Top

あけましておめでとうございます

2012/01/01[日]《 翻訳屋稼業 》
 文字どおりキーを叩きながら年を越してしまった。そして、正月早々、今年最初の修羅場。原稿を受け取ったときにざっと見たかぎりでは、与しやすい割の良い仕事だと思ったのだが、いざ取り掛かってみると悪文だらけで遅々として作業が進まない。やれやれ、元日からいきなり「暗号解読」に当たるとは……。

120101s.jpg 明け方まで仕事をして4時間ほど仮眠。その後、老母と近くの神社へ初詣で。神社といっても参拝客でごった返すような大きな神社ではなく、実家から歩いて3分ほどの小さな氏神様だ。髭も剃らず、着の身着のままで出かける。案の定、先客は近所の老婆ひとりで境内は閑散としている。賽銭箱に小銭を入れ、「いろんなことが上手くいくますように」と、なんとも曖昧なお願いをした。今ごろ神様も暗号解読に呻吟していることだろう。

 ときに、佐吉はさほど英語が得意ではない。曲がりなりにも翻訳を生業にしている奴がいきなり何を云い出すのか、と思われるかもしれないが、少なくとも、佐吉より英語力に長けた翻訳者、あるいはその志望者は星の数ほどいるはずだ。佐吉に何かしらアドバンテージがあるとすれば、それは技術者としての実体験、いや、専門知識があるとか業界用語を知っているとかではなく、実際の現場にいてはじめて得られる(であろう)ある種独特な感覚を、多少なりとも持っていることではないかと思う。

 技術屋さんの書く文章は、しばしば暴力的なまでに奔放だ。日本語として成り立っていないなど日常茶飯事。いや、成り立っていないのならまだいい。それならすぐにおかしいと気づく。厄介なのは、本人が意図したであろう内容とは違う意味で日本語として成り立っている場合だ。文面どおりに訳していって、しばらく進んだあとで「あれ?」というのがいちばん手が掛かる。

 やや大袈裟に云えば、日英の技術翻訳者は、そんな奇妙奇天烈、摩訶不思議な日本語(もどき)の真意を、推理し、想像し、検証し、ときに創作までしなければならない。そして、そこで役に立っているのが、技術者として、また社内翻訳者としての経験を通して身に付けた、なんとも説明しがたい匂いを嗅ぎとるような感覚、というわけだ。佐吉がフリーランス翻訳者として比較的順調なスタートを切ることができたのは、もっぱらそのおかげだと思う。

 もっとも、それだけでこの業界をずっと渡っていけるわけではあるまい。今年はこれまで以上に真の実力が問われることになるだろう。決して気を抜くことなく、けれど自分のペースで、仕事をしていこうと思う。ともあれ、みなさん、明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。
関連記事

この記事に含まれるタグ : 修羅場 悪文 参拝 栃木 自分語り 

http://countrytranslator.blog.fc2.com/blog-entry-8.html edit

2012/01/01 16:56 | Comment (0) | Site Map | Home | Page Top
前の記事 : 良いお年を
次の記事 : トラロープって何だ?
翻訳者ネットワーク「アメリア」

Comments

コメントを投稿する 記事 : あけましておめでとうございます


  設定するとあとで修正や削除ができます。(任意)
前の記事 : 良いお年を
次の記事 : トラロープって何だ?
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。