翻訳屋佐吉の生活と意見関東を離れ、北陸に古民家を購入したとある翻訳屋の田舎暮らし事始めと日々のつれづれ。 

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乗りかかった船

2012/06/23[土]《 翻訳屋稼業 》
 そんなわけでトライアル案件は無事受注に成功し、思惑どおり佐吉にその依頼が回ってきた……のはいいのだが、よりによってこのタイミングで来るとはなぁ……。

 くだんの案件は、文字数が8千数百(原稿ベース)で納期は来週の火曜。ほかに抱えている仕事がなければ別段どうということのない量だが、前にも云ったとおり、今週末は取引先A、Bの案件を掛け持ちで、佐吉はすでにいっぱいいっぱい。そこへさらにこれだけの量を割り込ませるのは容易ではない。

 一瞬、依頼を断ろうかとも思った。しかし、佐吉の訳を見て発注を決めたクライアントに対して、「忙しくて受けられません」はどう考えても無理だ。もし佐吉が断れば、翻訳会社はこの案件を他の翻訳者に回すことになるわけだが、そうした場合、トライアル時と同じスタイルの訳文ができあがる可能性はきわめて低い。もちろん佐吉より優秀な人材はいくらでもいるだろうし、翻訳会社はトライアル時の佐吉の訳文を見本として代わりの翻訳者に提供するだろうが、たとえどんなに優秀な翻訳者でも、わずか数百字分の見本を頼りに、他人の訳文のスタイルを8千数百字の案件全体に敷衍させるのは難しいだろう。訳者の能力云々とは別に、訳文にはどうしても各々の癖が出る。そうして作られた訳文がクライアントの好みに合う保証はない。下手をすれば(いや、しなくても)クライアントを裏切ることになりかねない。さらに想像を逞しくすれば、それによってクライアントに愛想を尽かされ、以降の取引は一切なし、むしろ受注できないほうが良かった、なんて事態も考えられなくはない。そうなれば、翻訳会社に恩を売るどころか、かえって迷惑をかけることになる。

 結局、いま抱えている取引先Aの案件(分納)の納期を一部遅らせてもらうことを条件に、佐吉はくだんの案件を引き受けた。この週末はきっと修羅場どころか地獄絵図を見ることになるだろう。さ、こんな駄文など書いてないで、さっさと仕事に取り掛かることにしよう。そうだ、その前に、買い置きしておいた栄養ドリンク飲も。
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