翻訳屋佐吉の生活と意見関東を離れ、北陸に古民家を購入したとある翻訳屋の田舎暮らし事始めと日々のつれづれ。 

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ロスタイムの悲劇

2012/06/08[金]《 翻訳屋稼業 》
 午後、外出から戻ると取引先Aから仕事の打診のメールが届いていた。普段、仕事関係のメールは携帯に転送されるように設定してあるのだが、なぜか今回は転送されず、PCを起動してはじめてそれに気づいたのだった。

 メールのタイトルには”URGENT”の文字があった。携帯に着信がなかったのは、それがBCCで複数の翻訳者に一斉送信されたメールだったからだ。こうした形の打診は佐吉にとっては珍しい。開いてみると、緊急の案件があるので、1週間後の来週金曜までにこなせる文字数を伝えるか、リストの中から対応可能なファイルを選んで知らせてほしいという旨の本文に、zipファイルが添えられていた。添付ファイルを解凍してみると、中身はいくつかの原稿ファイルとそれぞれの文字数を記したリスト、そしてTM(翻訳メモリ)だった。クライアントは、ここ数ヶ月佐吉が手がけていたプラント建設会社だった。もちろんTMの中身は佐吉が過去に訳したものだ。

 一瞬、これまでずっと佐吉が携わっていた案件なのだから、素直に佐吉に回せばいいだろうに、と思った。だが、見ればトータルの文字数は(重複部分を除いて)9万弱。なるほど、こいつは1人じゃ到底無理だ。で、佐吉を含む複数の翻訳者に、というわけか。納得がいった。

 ファイルをざっと眺め、どうせならと、比較的与しやすそうなファイルを選んでリストに印をつける。来週もプライベートでいろいろと予定があるので、余裕を見てトータルの文字数は2万程度に抑えておく。そうして午後6時頃にくだんのメールに返信した。

 ところが、その後待てど暮らせど正式依頼のメールが来ない。はて、他の翻訳者から先に回答があって、それで間に合ってしまったのだろうか。そう云えば、先のメールの文章は早い者勝ちみたいな書き方で、佐吉がメールを開いたのは送信から約2時間後、返信したのは(ほかにも用事があったので)それからさらに2時間後だった。まあ、ほかの人に回ったのならそれはそれでかまわない。仕事以外にもやることはいっぱいあるし、少しはゆっくりできる時間もほしい。明日明後日の土日が完全フリーになるなら、それもまたありがたい。

 そうして夕食を済ませ、すっかり「明日はお休み ヽ(^▽^ ノ」気分になった午後9時過ぎになって、ようやく正式依頼のメールが来た。ちなみに、今度は携帯にも着信があった。

 来るだろうと心の準備をしているあいだならともかく、こうして気持ちが休みの方に向いたところに依頼が来るのは精神的にキツい。まるで1点リードの後半ロスタイムに同点ゴールを決められたようながっくり感がある。一度切れた気持ちを再びつなぎ直すのは決して簡単ではないのだ。おまけに、実際に依頼されたファイルは、文字数こそほぼ佐吉の希望どおりだったものの、佐吉が希望した簡単なファイルではなく、いちばん厄介なファイルだった。ちぇっ。どうせそうなるだろうとは思っていたが、だったら最初からそれらのファイルを佐吉に回して、残りのファイルについてほかの翻訳者に打診すればいいではないか。まったく、余計な手間を取らせやがって。とは云え、一度対応可能と伝えた手前、今さらこの条件では受けられませんとも云えず、佐吉は依頼を甘受したのだった。はあ、世の中思いどおりにはいかないものだ (´д`)
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