翻訳屋佐吉の生活と意見関東を離れ、北陸に古民家を購入したとある翻訳屋の田舎暮らし事始めと日々のつれづれ。 

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試合に出てこそプロ

2013/10/03[木]《 翻訳修行 》
 「あまちゃん」が終わってしまった。そして、一度もブログを更新しないまま9月が終わってしまった。更新している暇がなかった。と云うか、意識がブログに向かわなかった。先月はいつにも増して忙しかった。負荷を読み違えて通常のキャパ以上の仕事を受けてしまったのだ。思えば8月末から9月初めにかけて、ある程度まとまった量でありながら内容自体は与し易い取説の案件が2件続いたのがいけなかった。いや、正確には、その所為で、なんとなく以降もそんなペースでやっていけるような気になってしまったのがいけなかった。その後は、一転、厄介な案件が続き、なかなか思うに任せなかった。アメリアの翻訳トライアスロン第3種目〈実務〉も、締切り直前になんとか時間を作って提出はしたが、およそ満足のいく出来ではない。(密かに狙っていた)連覇はちょっと難しそうだ。

 しかし、何はともあれ、そんな状況もようやく一段落ついた。なので、今のうちにこっち(ブログ)もちょっと時間を進めておこうと思う。

 1ヶ月ほど前、週プレNEWSというサイトに、サッカー解説者セルジオ越後氏の「試合に出てこそプロ!Jリーグへの“出戻り”は恥ずべきことじゃない!」と題するコラムが載っていた。今シーズンのJリーグの監督や選手の動きについて氏の意見を述べたもので、なかなか興味深い内容だった。

 その中にこんな一節があった。
選手の動きでいえば、この夏は欧州からの“出戻り”組が目についた。(中略)なかには出戻りを恥ずかしいと感じる選手もいるようだけど、僕はポジティブにとらえている。以前から言っているように、プロは試合に出てなんぼ。練習だけではレベルは上がらないし、可能性は広がらない。欧州で試合に出られないまま錆(さ)びつくのなら、さっさとJリーグでリスタートすべきだ。
 プロは試合に出てナンボ。練習だけではレベルは上がらないし、可能性は広がらない。そのとおりだと思う。いや、サッカーではなく翻訳の話である。

 以前、佐吉は今の仕事に就くまでに特に翻訳の勉強をしたことがなかったという話をした。社内翻訳者からフリーランスに転身する過程で2つほど通信講座を受講したが、それはこの業界の雰囲気と相対的な自分のレベル、そして翻訳の勉強の仕方を手っ取り早く知ることが主な目的であって、それらを受講したことよって実力が飛躍的に向上したという自覚はない。佐吉の翻訳スキルは、飽くまでメーカーで実際に技術者として悪戦苦闘し、社内翻訳者として日英のさまざまな文書にじかに触れることによって培われたものだ。佐吉はそれを「習わぬ経を読むようなもの」と表現した。

 念のために云っておくが、これは決して「オレ様は優秀だから、勉強なんかしなくたって仕事ができちゃうんだぜ。へへ~ん ( ̄ー ̄)」などというありがちな自慢話ではない。自分の実力がまだまだなのは、ほかならぬ自分がいちばんよくわかっている。佐吉が云いたいのは、佐吉は、翻訳学校や通信講座によってではなく、「現場」で「現物」と常にガチで向き合うことによって翻訳というものを学んできたということであり、(少なくとも佐吉にとっては)結果的にその方が実りが多かったということである。

 などと云うと、「それはたまたまお前がそういう仕事に就いてたっていうだけだろ。テメエのものさしで何でもかんでも測れると思ってんじゃねえよ。こっちはまずその仕事に就くためにせっせと学校に通ってんだよっ!」と憤る向きもあるかもしれない。ごもっとも。まさにそのとおり。佐吉は、世の中にはこういう人間もいるという話をしているだけであって、「オレ様はスゴいだろ」と云っているのでもなければ、「オレ様を見習え」と云っているのでもない。

 もとより翻訳学校や通信講座を否定するつもりはない。佐吉にしても、くだんの通信講座を受講したことによって得たものもある。ただ、(ネットを通じて)翻訳者志望の方々を見てみると、「学校でみっちり修行を積んだうえで翻訳者としての輝かしいキャリアを華々しくスタートさせよう」とマンガみたいなことを考えている人が少なくないように思えるのである。最初から学校での勉強に何年もかけるつもりで学習を始める人もいれば、ひとつの講座を修了すると、次はこれ、その次はこれ、と、本当に仕事に就く気があるのか、勉強そのものが目的になってしまっているのではないか、と問いたくなるような人もいる。

 翻訳学校や通信講座での勉強は、云ってしまえば職業訓練である。職業訓練だけで一流になれる世界など聞いたことがないし、職業訓練を究めることにさほど意味があるとも思えない。職業訓練は飽くまで手段にすぎない。本当にその仕事に就きたいのであれば、「チャンスがあればすぐにでも仕事に就いて学校なんかおさらばしてやる!」くらいの気持ちで臨むものではないか、と佐吉は思うのである。だいたい「まだまだ練習しなきゃならないんで、試合には出たくありません」などというスポーツ選手がいるだろうか。もっとも、所属選手という肩書きを手に入れることが人生の最終目標だというのなら話は別だが。

 以上、例によってどこの馬の骨ともわからない三流本翻訳者の戯言である。翻訳者志望の皆さまにおかれては、決して鵜呑みにすることなく、必ずご自身で咀嚼したうえで参考にすべきかどうかを判断していただきたい。ま、ウチのブログに限った話じゃないけどね。
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2013/10/03 23:58 | Comment (0) | Site Map | Home | Page Top
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