翻訳屋佐吉の生活と意見関東を離れ、北陸に古民家を購入したとある翻訳屋の田舎暮らし事始めと日々のつれづれ。 

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翻訳は絶対、勉強するな!

2013/08/05[月]《 翻訳修行 》
 ここのアクセス解析を眺めてみると、「翻訳学校」、「翻訳講座」、「通信講座」、「口コミ」、「評判」などのキーワードで検索してこられる方がとりわけ目立つ。「サン・フレア」、「フェロー・アカデミー」といった具体的なスクール名を検索語にされている方も少なくない。おそらくは、翻訳者を目指して勉強中の方、あるいは翻訳者を目指そうとお考えの方だろう。ところが、そんな高い志を持った(?)ビジター諸氏に対して、このブログはちっとも有益な情報を提供していない。恐縮することしきりの佐吉である。

 そこで今回は、せめてもの罪滅ぼしに、そんな翻訳者志望の方々に向けて佐吉なりのアドバイスをしてみたいと思う。もっとも、所詮どこの馬の骨ともわからない三流翻訳者の戯言。志望者諸氏におかれては決して鵜呑みにすることなく、必ずご自身で咀嚼したうえで参考にすべきかどうかを判断していただきたい。また、何かのはずみでここに迷い込んでしまった優秀な『プロの翻訳家』諸氏にとっては、ここから先はもっぱら馬の耳に念仏……いや、釈迦に説法。読むだけ無駄なので、すみやかに立ち去られることをお勧めする。

 さて、人が「翻訳の勉強」と云うとき、それは多くの場合、いわゆる「英語の勉強」とは別の何か、数多の「一般人」がしている「英語の勉強」とは違う、それより一段上等な「何か」を指しているようである。では、具体的にどんなことを指しているのか。と、まわりを見渡してみると、どうやら「翻訳の勉強」とは「『こういう場合はこう訳す』という訳し方のパターンをたくさん覚えること」と考えている人が多いようだ。見れば、高名な翻訳の先生の中にも
熟練した翻訳者は、基本語であれ術語であれ「定訳」を用意しており、構文や表現に対しても「決まった訳し方」を用意しています。と言うより、経験を積むにつれていつも使う表現が自然に固まってくるのです(中略)ある程度勉強を積み重ねた上で実際の仕事に入る段階では、きちんとした「定訳」をどんどん蓄積していく勉強法が有効と思います。
と云う人があるくらいだ。

 だが、少なくとも佐吉は、過去に「こういう場合はこう訳す」式のパターン化された訳し方をせっせと覚えた記憶はないし、普段の仕事においても「決まった訳し方」や「いつも使う表現」などおよそ意識したことがない。同じ原文でも、それが使われている場面や文脈や背景などによって相応しい訳はまるで違ってくる。むしろ、自分の訳文を見返して同じような云い回しが多用されていたりすると、その表現の拙さにどうしようもなく凹む。なるほど、たしかに、あちこちで使われる決まり文句の類もある。それらの訳し方も大体決まっている。しかし、だったらなおさら、そんなものをたくさん覚えていることが優秀な翻訳者の条件にはなるまい。

 そもそも翻訳とは、ソース言語で書かれた事柄を正しく理解し、それをターゲット言語で的確に表現すること。決して中学・高校で習う英語のように言葉を「変換」することではない。飽くまで「解釈」と「理解」、そして「表現」によって成り立っている作業である。そこに「こういう場合はこう訳す」などといった小手先のテクニックなど介在する余地はない。そんなものをいくら積み上げたところで、まともな訳など出来はしない。そんなやり方で良い訳が作れるのなら、機械翻訳はとっくに完成しているはずだ。

 翻訳とは、ソース言語で書かれた事柄を正しく理解し、それをターゲット言語で的確に表現すること(大事なことなので2回云いました)。英日翻訳の場合で云えば、英文をきちんと理解し、その内容を適切な日本語で表現すること。ならば、そのために必要なのは、英文を理解する能力と物事を日本語で表現する能力である。(英日)翻訳の仕事に就きたかったら、何よりその2つを磨くことだ。それなら方法はいくらでもある。翻訳を志す人は世の中のごく一部にすぎないかもしれないが、英語を学習している人や文章が上手くなりたいと思っている人はごまんといる。そのための教材も、学習の仕方・修行の仕方を説いた本や記事も山ほどある。翻訳の勉強は、必ずしも翻訳学校に通わなくても、通信講座を受講しなくてもできるのである。むしろ「こういう場合はこう訳す」というパターンをひたすら覚えることが翻訳の勉強だと思っている人、翻訳学校に行けばそれが学べると思っている人は、まずその考えを改めるべきだ。それではまるで旧態依然の学校英語のやり方ではないか。仮にも英語で食っていこうという人間が、そんなその場しのぎのやり方でこの先ずっとやっていけると思っているとしたら、ちょっと世の中ナメすぎなんじゃないですか? ……と佐吉は思うのである。

 なお、お気づきの方も多いと思うが、タイトルは昔そこそこ話題になったとある本の題名のパロディである。ただし、佐吉はその本を読んでいないので内容は一切知らないし、また、知りたいとも思わない。大体、書籍にせよ記事にせよ、こういう逆説的なタイトルで耳目を集めようとするものなど内容はたかが知れている。肝心の中身がお粗末だからこそ、タイトルで奇を衒うのだ(もっとも、そんなのにコロッと騙されるおめでたい読者も多いようだが)。こんなものを引き合いに出したのは、単に、ウチもたまにはこの手のタイトルで人を釣ってみるのも面白いかな、と思ったからにすぎない(オイ)。

 ちなみに、佐吉もご多分に漏れず「大袈裟なタイトルが付いてるからどんなスゴいことが書いてあるんだろうと思って開いてみたら、な~んだ、そんな話か (´д`) 」という残念な思いをあちこちで幾度となく経験している。なので、こんな拙いブログをわざわざ訪ねてくださるビジター諸氏に同じ思いをさせることのないよう、普段は虚仮威しじみたタイトルは付けないよう気をつけているつもりだ。この記事を読んで「なんだよ、詐欺じゃねえか! オレ様の貴重な時間を返せ!ヾ(*`Д´*)ノ”」と思われた方もあるいはいらっしゃるかもしれないが、それも今回かぎりということで、なにとぞ大目に見ていただきたい。

英語は絶対、勉強するな!―学校行かない・お金かけない・だけどペラペラ英語は絶対、勉強するな!―学校行かない・お金かけない・だけどペラペラ
鄭 讃容 (著), 金 淳鎬 (訳)

文庫本, サンマーク出版, 2002/12
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2013/08/05 10:29 | Comment (0) | Site Map | Home | Page Top
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